沼の淵で溺れる

アイナナ感想置き場

ムビナナからアイナナ沼にドボンして3部まで駆け抜けた話

自語りを少し

このエントリーを書いた理由

10年ちょっと前にオタクに出戻りした女が、いかにしてアイナナの沼に落ちたか、という記録のために、このエントリーを書くことにした。

大体の経緯はTwitter(頑なに言い続ける。Xなんて呼んでやらんぞ。)に書いてるけど、最近のあのプラットフォームの安定しなさから、いつ自由に振り返れなくなるか、という心配があるので、とりあえず1年後とか2年後に見て懐かしがることができるように記録しておきたい。

 

自己紹介

根っからのオタクで性別一次二次問わずにライトにオタクコンテンツを楽しんでいたけど、環境と友人関係から一時コミケからも足が遠のいていたものの、T&Bとうたプリで2011年に華麗に出戻った。

そこから、うたプリはずっと好きだった。推しはROT。でもみんな好き。原作ゲームは途中で止まってるけど、シャニライのカード貰えるイベントは全参加、公式イベントもなるべく行ってる。リア友は一人だけ付き合ってくれるけど、基本ソロ活。

近い身内にアイドルコンテンツにハマる人はいなかった。寂しい。けど、好きだった。過去形にしてるけど、今も勿論好き。

とはいえ。

うたプリだけでもすごい勢いで財布を開かせられる。えげつない。3人推してると、グッズも3色買うから、厳選してもなかなかの額になる。富豪じゃないから、他の同ジャンルコンテンツには手をださない、と決めてた。あんスタとか。A3とか。ゲームしてアニメして舞台して歌って踊ってリアルライブがあるようなやつ。

2023年春のうたプリといえば

2023/4/1。いつものエイプリルフール企画を楽しんでた真っ只中に大波乱があった。ちょっとググれば出てくるんで知らない方はググればわかると思う。

私も少なからずダメージを受けた。そして、ちょっと疲れてしまっていた。内心で癒しを、新しい刺激を求めていた。別コンテンツの劇場版は待っても待ってもやってこないしその気配もないし。2019年Loadshowと描かれたポスター、部屋に飾ってあるよ。

そんなこんなで、私は疲れ気味だったし、色んな熱も鎮火気味だった。

 

全編ライブ映画、アイナナでもやるんだ?から、ムビナナへ

予告を観た

2022年から2023年にかけての冬、何かと映画館に足を運んでいた。かがみの孤城とか、すずめの戸締りとか、スラダンとか。確か、最初に予告を観たのはスラダンでだったと思う。

全編ライブ映画。白い服を着たキャラが一列に並んで歌ってる。

歌が、良かった。好きな感じだった。

「へぇ、アイナナでもライブ映画やるんだ」

ちょうど2022年公開のうたプリのマジLOVEスターリッシュツアーズに毎週毎週通ってて、それが特典の配布も終わって一段落ついてた頃だった。うたプリでやってたライブ映画、ミリしらでも多分楽しいだろうな、というのは経験上知ってた。スラダンを観て3Dモデルを使ったアニメがどんどん進化してるのも実感したし、ちょっとこれも観てみたいな、と思った。

そして5月22日

休出の振替休日だったか、会社から取るように言われた有休だったか忘れたけど、とにもかくにもたまたま休むことが決まってた日だった。相互さんにアイナナ好きな人がいて相談したり検索したりして、1日でDAY 1、DAY 2(BESTIA)をハシゴすることに決定。BESTIAにしたのは、音がいいのをうたプリで知ってたから。早めに池袋に着いてしまったから、だらだら時間潰してから劇場へ。まだグッズは豊富にあった。特典もあった。すごい。うたプリなら枯れてる。

(なお、この時にペンラを買わなかったことを後から猛烈に猛烈に後悔することになる。だってまさかこんなにハマると思わなかった……。)

相互さんの推しにメガネと赤い子がいるのを聞いていたので、ロビーのスタンディの写真を撮る。新しいものに触れる前のワクワク感で、ちょっと浮き足だってたと思う。

 

DAY 1

「とりあえず赤とピンク振っておけば大丈夫」との言葉をもらったので、何年も前の貰い物のキンブレ持って初見のドキドキと共に劇場へ。

キャラの名前は多すぎて覚えるのを諦めて、プロフィールも何も頭に入れない状態で挑んだ。

オープニング。あーーあるあるこういうのライブでよくある、開幕の映像!

いかにもなライブの演出にワクワクが止まらない。

次々出てくるグループ、楽曲を楽しんでいるうちに、あっという間に終わってしまった。

以下、当時のメモより。

王道アイドルソングでの始まり。分かりやすい!知らなくてもペンラ振れて良い。仲良しさが伝わってきた。メンバー以外のダンサー出てくるんだ?傘が消えた。

TRIGGERのMCはしんみり聴いた。

楽曲がどれもいい。アップテンポのぶち上がる系だけじゃなくスローテンポの曲もあって、緩急があり飽きない構成。MCも可愛くて、長すぎなくてよかった。あと、ダンスがすごい。かっこいい。予告でも観てた全員曲が、初見なのに尊い。どういうこと。泣けた。TRIGGERの真ん中の人の後半衣装がけしからんすぎる。

圧倒されて、観終わった後、暫くぼんやりしてしまった。次の上映まで時間があったから、近くで休める場所を探して、少し頭の中を整理……をする間もろくにないまま、あっという間にDAY 2の時間が近づいてきた。

DAY 2

DAY 2はBESTIAだったので、音がDolbyAtmos、映像も画質の良いスクリーンで、期待が高まる。事前情報で、セトリが変わるのは把握してた。

また、当時のメモより。

MCに2日目ならではのリラックス感!DAY 1よりセットが冒険してる(コーヒーカップ)。噂に聞いてた「ササゲロ」これか!ŹOOĻは出てくると変な声でそうになる。ストーリー知ってると理解が深まりそうなMCがいくつか。Re:valeは可愛いとかっこいいが天秤に乗ってバランス取ってる。でもなんかお互いが大好きだね?

各グループ一周してからのグループごとの曲はそれぞれの個性が溢れてて良い。

あと、2回目聞いても陸さん天さんの曲がいい。掛け合いがいい。最後、陸さんだけステージに残して去るけど、そこに迎えにくる6人。良かったねぇとニコニコするけど、切なさもあった。

 

この後、特典冊子を「2日分観たからもうネタバレ踏まんやろ」って読んで、陸さん天さんの関係を知るという事故などを経て、『これは、原作知った方が楽しいな?』と履修の決意をした。

なお、この時点での推しは、グループでは特になくて、アイナナは壮五さん、TRIGGERは天さん、ŹOOĻは悠さん、Re:valeは百さんだった。高めの声が好きなんす。

アニナナ

アプリから?アニメから?

この頃、7月末とコミケに出るために、仕事以外の時間がとにかくなかった。なので、相互さんに相談の上で「アニメも原作準拠でストーリー同じ」と聞いたから、ながら見できるアニメでアイナナ始めることにした。

アニナナ1期:8日間

5/23から観始めて、5/31には完走してた。まぁ、ごく普通のおかしくもないペース。2話で「で、何人?」って聞いてくれた大和さんの表情がすごく良くて、多分この辺りからアイナナちゃんの推しは大和さんになった。謝りに行くのついてきてくれるし。

蕎麦屋のくだりは、割と本気で八乙女楽似の蕎麦屋だと思ってた。双子とか。違うってどっかのタイミングで気づいたけど。

飲酒シーンがあるのが楽しかった。多分、成人組が好きなんだと思う。

IDOLiSH7とTRIGGERの解像度が抜群に上がった。

アニナナ2期:13日間

何日から見始めたか記録がなかったから、とりあえず1期の翌日からという体で。でも、最後の方、多分相当駆け足で睡眠も削って観てた。続きが気になって止められなくなってた。6/13のAM 1時に完走してた。

当時のメモ見たら、最終回よりだいぶ手前で「万理さんいいね」とか言ってる。

すごい好きなタイプ。FGOもロマニが好きだった。ポニテのスタッフ属性(裏設定あり)に弱いのか。

近付いてはいるけど、まだ、現在の最推しにたどり着いてない模様。

アニナナ3期:3日間

は?30話を?3日間?

今考えても、おかしいペースだわ。止まらなくなってた。

2期まではきっちりOP/ED観てたけど、先が気になりすぎてちょいちょい飛ばし始めたのもこの頃。dアニメでみてて、最初に流れる「EMOTION」のモアイのロゴすら、はよ終われ、と思ってたくらい。

3期の終わりの引き(ナギのアレ)で、絶叫して「ここで終わるの!?」と衝撃を受けた。これ、アプリやらない選択肢がない。リアタイでアプリやってた人、正気を保てたの?

ながら見だったし爆速だったので、割と衝撃は控えめだった気がする。

色々と思うところもあったはずだけど、先が気になりすぎてメモにすら残してない。

Re:member(コミカライズ、ノベライズ):5日間

万理さんの過去が……知りたい…………。

これを読めば過去を、旧Re:valeを、知れるらしい……。

という気持ちが抑えきれず、電書でポチッとやって、大事に大事に読んだ。

そうしたら、モモとユキと二人の関係性の印象が大幅に更新された。

ムビナナ見た時のメモより。

ユキさんはモモさんを鳥籠に閉じ込めて愛でたいくらい好きだけど、モモさんらしさがなくなるからやらなくて、でも、自分が鳥籠に閉じ込められてモモさんから愛でられるのは満更でもないというやや薄暗い愛があって、それに対してモモさんはそもそも鳥籠という発想がない陽の人というイメージ

かーらーの、アニナナ完走Re:member読了後。

ユキさんは、もう真っ直ぐにモモさんのことが好き。ずっとずっと一緒に隣にいてほしい。どでかい矢印真っ直ぐの矢印が出てる。水晶の大きなクリアな結晶みたいな透明な愛。

対してモモさんは、ユキさんが好きで好きで大好きで、何を犠牲にしてもありのままのユキさんでいてほしい感じ。ユキさんさえそこに在れば自分はどうなってもいい感が危なっかしい。初見の「陽の人」というのは確かにそうなんだけど、強烈なアンバランスに支えられた陽の人というイメージ。

ニコイチである、というのは初見から変わらないけれど、パピコみたいにくっついてるんじゃなくて、高精度の天秤でバランスを取っている。

籠の中、という初見時のイメージはむしろ逆。

自由にしてるモモさんをユキさんは好きで、モモさんは、ピカピカの豪奢な籠にユキさんを入れて大切にしたがってる。ユキさんは籠の外でモモさんの隣を歩きたがってるのに。

今、改めて考えたら、また印象変わってそうだけど、それはまた4部以降で都度都度ということで。

完全に、推しはRe:valeになりました。おめでとう。つらくてつらくて楽しい沼の始まりですよ。

推し活開始

ムビナナ

3期まで観終わって、いてもたってもいられなくて平日レイトで観に行って、そこから毎週毎週観てる。Dolby Cinemaも行ったし4DXも行った。MX4Dはタイミング合わなくて行けなかった。

「ササゲロ」の印象がどうも初見時より弱いな、と思ってた謎はDolby Cinema行って解消された。初っ端にあの音響でアレ聞いたら、他の普通のスクリーンじゃ物足りないのは当たり前だった。

行く度に新しい発見があって、見落としてしまった!というシーンがあって、気付いたら手元の半券は20枚を超えてた。

コラボとかグッズとか雑誌とか

「行ける店舗がない」という相互さんのために、たまたま店舗が近所だったのでクレープ食べに行ったのが最初。

通うようになってペンラ欲しくなったけど、もはや手に入らなくて、仕方なくキンブレで色調整して自力で作った。

雑誌も色々買って、中古屋で過去のアクスタ見つけて買って、ちびモンモモを偶然、中古グッズ叩き売りワゴンセールのワゴンの隅から55円で発掘して買って。

順番前後してるけど、池袋駅の広告とかトンチキ上映会のライビュとか渋谷の広告とか高輪ゲートウェイの広告とかも行った。

G4Yも、たまたま行ける日にチケットがまだ残ってたから、立ち見で行った。心優しいマネージャーさんが代行してくれたから、やっと公式のペンラも手に入った。

有休取ってきらどる取りに行った。Re:valeは揃えないといけなくてなかなか苦戦した。

ムビナナでアイナナを知ってから約4ヶ月。脳内リソースのほとんどはアイナナのことしか考えてなかったと思う。

アプリ=原作を始める

推しからの誕生日メッセージが欲しかった

なので、イベントの原稿やらなきゃいけなかったからずっと我慢してたんだけど、誕生日前日に「メッセージ聞くだけ」って言い訳しながらアプリをとうとうインストールしてチュートリアルこなした。

メッセージは、モモからもらった。

えぇ、最推しはモモです。

過去の推しと同じようなパターンで堕ちたので、これはちょっと沼が深い……。

(傍目には明るいコミュ強陽キャラだけど、闇が深いしそれを隠す)

改めて、感想戦

以下は初見感想です

とはいえ、アニナナ後のアプリでの感想だから純粋なる初見の感想ではないけれど、よろしければ。

第1部

IDOLiSH7とそのライバルグループであるTRIGGERの自己紹介で、でも全員が全てを明かした訳ではなく、言うなれば「俺たちの戦いはこれからだ」的な感じで、アニナナで続きを知ってると若干の物足りなさも少しだけあった。

この後の展開の刺激が強すぎるせいか……。

プレイ時のメモ見たら、ちゃんとしんどい。

噂話や他人からの言葉に左右されて仲違いしてしまうことや、まだアイドルとしての自覚が足りなくて、意識の違いから発生する諍いや、決めなければいけない場面での失敗や。アニメより落ち着いてストーリーを進めるせいか、それとも一度全体を知っているせいか、よりキャラクターの感情が深く理解できていたせいで、アニメより辛さを感じることが多かった。

第2部

Re:vale登場!やったー!

と言っている場合ではない展開ばっかりではあるけども。

2部はアイナナ寮全員集合のエピソードが温度差で風邪ひきそうで大好き。

それはそれとして、Re:valeのこともしんどいのは当然として(だって、誤解が解消すれば声は出ると思ってたのに、まさかのまだ治らない展開、からのモモが本当に望んでいたことがあまりにもウェッティで驚いたし、理解するのに時間がかかった)。

2部で一番心に刺さったのは三月のエピソードだった。

頑張ればその分報われるほど、人生は優しくはないことを知ってはいるけれど、他人の声はやはり気になるものなので、褒められれば嬉しいし、いらない、と言われてしまったら辛い。

ずっとずっと自分の立ち位置を求めてきて、やっと立ち位置を見つけた三月の心を足下から崩してしまうような出来事で本当に胸が痛かった。

ナギがいてくれて良かった。

2部は、後は環の成長が著しくて感動した。

間違ってしまっても、謝れる素直さと勇気を持ってるのは、とても強い子だし、伸び代が無限大だ。

思ったことを率直に言う様子が、前は無鉄砲さと隣合わせだったけど、今は優しさが寄り添ってる。

安心して見ていられるようになった。

読み進めれば読み進めるほど、みんなへの愛着が湧いてくる。

第3部

冒頭ムービーで「ここから!?」と叫んだ。

いきなり泣くかと思ったし……アルタ前は聖地だけどトラウマ喚起するよ……。

ドルシネ観に行くついでに寄ったけどさ……。

Re:valeは、2部3部通して、ユキの方がずっと安定していてモモが危うい綱渡りを続けている感じがする。2部だと綱の下は底の見えない渓谷で、3部だと燃え盛る火の海。燃やしてるのは、了さん。

正直、アプリで読み返すまで、了さんがあそこまでモモに固執して嫌がらせを続けるのが理解できてなかった。けど、アプリで酔っ払ったモモが5年の期限の話を了さんにしていたのを知って、自分勝手ではあるけど、期待してしまった了さんの気持ちも少し理解できてしまった。

ŹOOĻがようやく登場して、ヒールとして登場しているから当然といえば当然ではあるけど、ムビナナで見ている彼らと違いすぎて、だいぶ戸惑ったし、愛着がなかなか持てなくて理解も出来なかった。

特に、私は虎於がどうにも。やっていいことと悪いことがあるだろ、という常識的に考えれば分かりそうだし、本人も間違いなく分かってるだろうけどそれを敢えて踏んでくるあたりが合わなかった。

巳波も似たようなことしてはいるけど、巳波の方がまだ良識が垣間見えて大丈夫だった。猛毒を孕んではいるけど、会話が通じるせいかもしれない。

悠のは、かつて環にも1部の時に感じてた思春期の無鉄砲さからのやらかしで、イラッとはしたけどそこまでだった。私が考えることを放棄したからかもしれない。「思春期だから仕方ない」って。

トウマは、唯一なんとなく理解できた。弱い部分を見せられたからかもしれない。自分の推したちに近づく姿勢があったからかもしれない。なんだかんだ、好きな相手に好意的な態度を取れるキャラには、こちらも少なからず好感を抱くよね。

まだ了さんの道具として扱われていて、恐らくトウマを除いた本人たちもそれでいいと思っているこの状況から、どうやってムビナナで見た彼らに変わっていくのか、それはとても気になる。

TRIGGERは、とにかく大変なことがあったけれど、3部の中で這い上がるところまで描いてくれたし、彼ら自身がとても強いから辛かったけど心配はあまりしなかった。三人同居生活が可愛い。仲良く暮らして。

アイナナちゃんたちについては、もう、これは環がMVP。ずっとめっぞ仲良しでいてほしい。そーちゃんと環は離れたらダメだ。陸のモンスターを年下だけど陸より精神年齢は高そうな一織が、この先どうコントロールできるのか。高校生組は大なり小なり、若さゆえの強さを持ってると思っていて、一織の「コントロールさせてください」にもそれは表れてるんじゃないかというのが私の見解。それが言えてしまうだけの強さは、成人組とかにはないものじゃないかな。あ、でも楽は言えるかも……八乙女楽を生きてきた人生に裏打ちされた強さだから強さの元は違うか。

大和はやはりまた大変だったし首絞めた記憶飛んでるし、不安定で危なっかしい。でもアイナナちゃんの中ではやっぱり頼れるお兄さんであることが多い。

ていうかーーーナギ!!!去ろうとするな!

これを書いているこの瞬間も続きが気になって仕方ない。

でも読むのが怖い。怖い結果が待ってなくても怖い。

この引きで「待て、次章!」されて待たされるってさぞ辛かったんじゃなかろうか。

なお、この時点で私はアイナナちゃんの最推し候補の俎上にナギを上げて様子を見ている。現時点は大和なんだけど、この後の展開次第だと、突然ナギに落ちる可能性を否定できない。

拮抗のクォーター

ŹOOĻの特スト、ここで読むのがいいですよ、ということだったので。

了さんの危うさに気づいたトウマが問題提起しようとしたことから、4人の過去が明かされていく。

読み終えて、やっと4人がここにこうしている理由、態度の理由が理解できた。

人に対して、例えば「極悪人でもかわいそうな生い立ちを持っているからこの人は悪事を犯しても仕方ないんだ」という考え方をしたくないと思ってる。

環境が悪かったとしても、それと悪事を犯していいことにはならないし、それまでの評価をひっくり返すようなことをしたくないし、私の主観で勝手にかわいそうにはしたくない。

ŹOOĻの特ストを読んで、上記のように考えてても許してしまいそうなる居心地の悪さを感じた。

トウマは、きっとそうだろうな、という感じだった。努力だけが報われる世界ではないけれど、それを理解していても上手くいかないことのもどかしさ、辛さ、仲間が離れてしまうこと。それはきっとしんどい。

巳波、悠、そして虎於は、それぞれが違う形で、子供時代に大人から与えられた環境が子供としての健全な生育には適してなかった。いち早く、留学という形で抜け出した巳波は、留学先で桜春樹というとんでもない人誑しに引っかかって情緒めちゃくちゃにされる訳ですが……。悠は九条さんの元を離れてやっと呪縛から逃れたけど、虎於は現在進行形で、成人していても親の呪縛からまだ逃れきれてはいないんではないかな。

悪ぶってても、3部でユキから「箱入り」と言われたことは事実なんだよなぁ。

これから、例えば8周年ストで見たような虎於に至るまでに、どんな変化が起きるのか楽しみ。

というわけで、ŹOOĻに対する好感度は、だいぶ上がった「拮抗のクォーター」だった。もう一度くらい読み返してから、第4部へ進もう。

イベスト

星巡りとメカララとリンウィだけ読んだ(リンウィ、後半分のスケジュールで前後編両方走るの、超きつかった)。

初見じゃなくなるけど、二周目感想は気が向いたら書くつもり。

 

これから

4ヶ月経って

まだまだ飽きる気配はないし、「終わらない物語ほど魅力的なものはない」ので続きを読むのが楽しみなような勿体無いような気もするけど気になっちゃうから多分読む。

G4Y幕張も行きたい。チケットのご縁があってほしい。

 

正直なところ、見たらハマりそうな予感しかなかったので、アイナナ避けてきてたのはあった。

だから、さも偶然のように、想定外のように「沼に落ちた」と言っているけれど、実態としては、助走して完璧に綺麗なフォームで三回転して沼に飛び込んだ、という方が正しいんだと思う。